相次いで、といっても2つだけ。
1つめは『Cult: Awakening of the Old Ones』。これはジェネレータでまるごと世界を生成して、そこで好きに遊ぶシミュレータ系。公式サイトにBay 12 gamesのリンクがあることからもわかるように『Dwarf fortress』の影響を強く受けている。DFと同じく個人で何年もかけてこつこつ作るスタイルで、しかもまだまだアルファもいいところ。ファンディングするといっても寄付の意味合いが強いのでお金をだすなら応援のつもりでいきましょう。
2つめは『Auro』。『100 Rogues』を作ったDinofarm Gamesのふたりと『Cardinal Quest』( PLAYISMに日本語版もあるよ!)のプログラムを担当したIdo Yehieli氏が共同で作っているスマホ向け。プレイ動画を見てわかる特徴はヘックスを採用しているところ。四角マスと比べて、タッチ操作との相性やら敵に囲まれやすさやら、様々な部分で変わってくるだろうから楽しみ。グラフィックだけ見てもインディーズにあるまじき力のいれようで、正直おもしろいかどうかよりも商業的に成功して欲しいと思う気持ちが強い。
ここからは、Kickstarter自体の話。
『minecraft』の大成功が象徴的なインディーゲーム界の過熱っぷりは自分から見るとバブル感というかハイプな感じがどうも否めなく、ここからだんだん落ち着いていく方向に行くのかなーと思っている。もしもこうした過程で歪みみたいなものできていたとしたら、実際に問題として表出してくるのは先物取引のような面も持つKickstarterなんじゃないかと予想している(自分が知らないだけで、大金が集まったのに頓挫したようなゲームプロジェクトがすでにあったのかも)。まあローグライクに限って言えば、むしろもっと波に乗ってけよといいたいくらいで、景気のいい話はローグライク-ライクなゲームデザインらしい『FTL』が20万ドル!集めたことぐらいだろうか。上の『Auro』はけっこう訴求力ありそうだけど、きっかけがないとねぇ。
[追記]
『Auro』は$14,571、『Cult』は$34,026集めて両方とも無事達成。それにしても、『Auro』に比べて素朴すぎる見た目の『Cult』が倍以上資金を調達するところに、このジャンルを好む人達の嗜好が表れている気がする。
さらに、5大ローグライクにも数えられる『ADOM』がKickstarterではないけどクラウドファンディングをつかって資金集めを開始した。去年あたりからADOM II(JADE)の開発が始まってたらしいけど、今回のファンディングはその2の方でなく、1の方のバージョンアップのためらしい。目標額48,000ドルでかーなりきつい設定に見えるけど1日で10,000ドルを越えていたし、もしかしたら集まるのかもしれない。
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