2012年12月27日木曜日

コミックマーケット83 ローグライク情報

今回のコミケからはじまったWebカタログをつかってローグライクに関わりそうなサークルをまとめてみる。
まだベータ版ということで検索がいまいち上手く機能していない感じなので抜けもありそう。



サークル名: AQUA STYLE
頒布作品: ゲーム『みらくる超パーティー』
配置: 30日 東A64a
みらくるパーティーシリーズ最新作
こんどのみらパは超大規模のパーティー戦
たくさんの仲間を集めてダンジョンを攻略しよう


サークル名: クロスロッジ
頒布作品: ゲーム『チルノ見参2体験版 -冬コミver-』
配置: 日曜 東ク06b


サークル名: フェイ問班
配置: 30日 東ニ30b


サークル名: 壁際ヒッキー
頒布作品: ゲーム『イカちゃんローグ 冒険しなイカ!?』
配置: 31日 東X09b
新作はまどか☆マギカのシューティングを予定。 旧作のイカちゃんローグライクとイカちゃん労働ゲームも持っていきます。 

サークル名: やぎねっと京浜
頒布作品: 同人誌 + キット?
配置: 31日 東X20b
PICマイコンを使った電子工作本になります。今回は、夏コミで挑戦したテキストベースRPG『ローグライクゲーム』のゲームウォッチ製作の続編になります。夏にあがった技術的課題を解決し、今度こそ実働する回路キットを頒布できれば、と狙っています。

サークル名: なんとかの線
頒布作品: ゲーム『リトバスxダンジョン
配置: 31日 東プ17b
Key二次創作ゲーム制作サークルです。リトバスの不思議のダンジョン風ゲーム、「リトバス×ダンジョン」最新版を頒布予定。


サークル名: たにひ屋
頒布作品: ゲーム『Angel Rogue!』
たにひ屋ではPC用のローグライクゲームを制作しています。コミケ83ではAngelBeats!を題材に取り扱う予定です。

2012年12月11日火曜日

ニューヨーク近代美術館のコレクションにDwarf FortressとNetHackが加わる

ニューヨーク近代美術館(The Museum of Modern Art, New York)、略称MoMAがビデオゲームの収蔵を開始。その端緒となる14つの内のひとつとしてDwarf Fortressが選ばれた。さらにNetHackが予定リストのなかに存在している。
NetHackじゃなくて元祖Rogueでもいい気がするけど、ローグライクから選ぶならこの2つで順当といったところ。ビデオゲームが芸術と認められることには根強い批判もあったけど、これからだんだんとそういう観点で俎上に載せられることが多くなっていくでしょう(もちろん一部のゲームだけだし、ユーザー(俺)にはあまり関係のないことだけど)。あと、MinecraftよりはやくDwarf Fortressがコレクションされてよかったよかった。


2012年12月7日金曜日

『NEO scavenger』攻略メモ

現バージョン: 0.959b 11/8/2012


SteamのGreenLightで知ってDesuraで買ったインディーゲーム。ポストアポカリプスな世界を舞台に打ち捨てられた廃屋や鬱蒼と茂る森をあさって物資を確保し(スカベンジ)つつ、生き延びていくゲーム。基本的なシステムは一般的なローグライクとは違っていて、追い剥ぎやクリーチャーと対峙する戦闘はコマンド選択式だし、いわゆるRoguelike-likeというやつ。現在ベータでリリース予定は来年春。開発している人は元Biowareらしい。

[追記]*アップデートが続いて以下はもう役に立ちません*

ショートカットキー

Space - confirm/continue/End turn
E - スカベンジ
アイテム管理画面(Q/I), コンディション画面(C), ミニマップ(M), ビークル画面(V), キャンプ画面(R)
アイテムクリックモード切り替えに1,2,3,4,5が対応
アイテムを保持した状態でA/D - 回転
WASD/←↓↑→ - マップスクロール
0 - ミュート
+/- - 音量

スキル

  • Athletic 戦闘するメリットよりデメリットが大きく上回るこのゲームにおいて、フィールドでも戦闘でも逃げやすくなるこのスキルはとても強力。
  • Hiding 戦闘を避けられるのは強い。
  • Medic 怪我を防ぐことは難しいので無駄にならない。スタート時にメディキットを手に入れられるのも大きい。
  • Botany 食料が足りなくなりがちなので食用の木の実やキノコを判別できるのは助かる(ちなみに黒の木の実は確定で食用、白は毒。赤とキノコは両方ある)。平原や森をスカベンジするときに入手率が上がるのも魅力。
  • Trapping リス用の罠(Squirrel Snare)を作ることができ、安定した食料補給手段となる。リスから皮を剥げばグローブやチュニックも作れる。
おすすめはAthleticとMedicをとってBotanyかTrappingのどっちかをとってあとひとつ好きなスキルをとるビルド。

逆にとる必要のないスキル

  • Hacking
  • Mechanic
  • Electrician
これらは現在のバージョンにおいて生存に全く影響しないスキル(イベントで必要?)。

クラフト

レシピの載った紙を拾うか一度でも作成するとアイテム管理画面の右にレシピが保存されていき、次からはレシピをクリックするだけで材料がセットされるようになる。

よく作ったレシピ

  • Campfire 材料: Branch×Twigs & Bark×Lighter
  • Clean Rags 材料: Darty Rag(1-3)×Metal Sauce Pan×Water×Campfire
  • Boiled water in metal pot 材料: Campfire×Metal Sauce Pan×water(1-3)
  • Squirrel Snare 材料: Branch×String & Twine (2)×Trapping skill 
  • Cooked Squirrel Meat Raw 材料: Squirrel Meat×Branch×Campfire
  • Quality Torch 材料: Branch×Dirty Rag×Twigs & Leaves
  • Tarp Shelter 材料: Tarp×Branch (2)×String & Twine (6)

その他

  • 基本的に全逃げ。RunかSplint away(Athleticをとってると使える)で距離をとって離脱。5以上離れていればほぼ逃げられる。
    • ただDogmanと追いかけっこの果てに疲労で動けなくなって惨殺、というパターンも結構ある。
  • スカベンジする時はできるだけ行動ポイントを残しておいた状態で。
  • Clean Ragは常に一定量確保しておく。
  • ショッピングカートを手に入れると持ち運べるアイテム重量が飛躍的に伸びるので、そこまでがひとつの山。
  • 1ターンに使える行動ポイントの減少(基本は5ポイントで左上の表示欄にポインタを合わせると原因がわかる)が生死に直結するので、できるだけ気を配る。
    • 空腹と疲労が厳しくなることが多いので、できるだけ高い値の維持を心がける。
  • 安定しているように見えても、死ぬ時は死ぬ。
  • 終了したときにちゃんとセーブされてなくて、最初からになることがあるのがいちばんつらい。
ショッピングカートが壊れて何を持っていくか思案している図

2012年9月1日土曜日

週刊主観瞬間ニュース 12年9月


『ADOM』がクラウドファンディング大成功させてて、ビビる

この記事の追記で触れた、『ADOM』再開発のためのクラウドファンディングが目標の48,000ドルを大幅に上回る90,169ドルでフィニッシュ。正直、目標額いけばいいかなくらいに思ってた。


SteamにてGreenLight開始。思ったよりローグライクあるけど見所ほぼない

誰でも何でも登録できるせいで、すでにぐだっているGreenLight。ローグライクも当然あるのだが、今のところどこかで見たことあるやつと、ぱっと見おもしろくなさそうなものしかない。今後に期待。
参考リンク: ユーザーが作ったリスト(ただし不完全)。


俺注目の『FTL』、リリースが9/14に決定

T/O



今年もやってきたARRP。あと謎のサイトRoguelike Bundle

年に1回みんなで一緒にアップデートしようぜ!という企画 Annual Roguelike Release Party が今年も開催(9/15と16)。このARRPと連動企画らしい The Roguelike Bundle は、サイトを見ただけだといまのところ出オチ感ただようだけの謎。それにしても向こうのコミュニティは楽しそうでいいよね。


いまさらPSPで『風来のシレン4+』が10月に発売決定

実を言うと初代しかまともにやったことない。
参考リンク公式サイト



中途半端にニュースが重なったので1つのエントリにまとめてみた。2回目をやる機会はあるのだろうか。

2012年8月14日火曜日

『片道勇者』感想

プレイ量: ゲーム内表示で9時間(たぶんもうちょいやってる)
現バージョン: 1.051



  • まず不思議のダンジョンシリーズの影響が少ない国産ローグライクというだけで貴重
    • 作ったところはフリーゲーム界では有名なところらしい。
      • 『片道勇者』しか遊んでいないけど、ゲームを面白く長く楽しめるようにするツボを心得ている感じはとてもする。
  • 強制スクロールというコンセプト
    • 普段は何気なくやっている階移動で敵をまくという行為が、いかに強力な回避行動なのかということがよーく実感できる。
      • とどまって回復できないことも相まって、他の能力値と比べて敏捷が重要すぎるきらいが(次点で筋力)。
    • 一番の効用は稼ぎ(スカム)を自然に止められることだと思う。
      • 食料時限システムとの比較を後で書きたい。
    • 今年の7DRLに『Nightfall』という同じコンセプトのローグライクがでている(シンクロニシティ!)。
      • スクロール方向(→)が一緒のところにマリオの偉大さを感じる。
  • ゲームバランス
    • 1プレイ1キャラ1ダンジョン(倉庫セーブ縛りで毎回あたらしい世界で開始)でやったけど覚醒のおかげで序盤ループも少なく、ベリーハードクリアまではすんなりいけた。
      • 難度はちょうどいい感じだったので倉庫とセーブは救済措置としてバランスとってるのかも。
      • ED1つしかだしてないし、キャンペーンもまったくやってないのでやりきったとは言い難いが、だいぶ満足しちゃった。
    • キャラの強さが早めにインフレしていくので、中盤以降かなり大味な印象を受ける。
      • 任意のタイミングで魔王を倒しにいけるわけだし、単にプレイが下手なだけかも。
        • そもそもでて2週間もたってないのに、いうことではないかもしれない。
  • 今年リリースされたローグライクの中では1番長い時間やりました。

2012年8月5日日曜日

コミックマーケット82 ローグライク情報

…をまとめてるサイトないんでしょうか。自分で少し調べてみたけれど、やはりカタログがないと網羅とはほど遠い感じ。かといって、行きもしないのに2000円だして買うのもなぁ。次のコミケではweb上でカタログ閲覧サービスをはじめる試みがあるそうなので、期待しておきます。

以下見つけた分、

サークル名: AQUA STYLE
頒布作品: ゲーム『不思議の幻想郷CHRONICLE-クロニクル-』
配置: 2日目東シ-33b
不思議の幻想郷・さなえの超特急・もし幻プロローグ・もっと不思議の幻想郷・もし幻plus
上記「ふし幻ファーストシリーズ」5作品を一つのストーリーにまとめた作品を製作中です。


サークル名: クロスロッジ
頒布作品: ゲーム『不思議の大冒険 チルノ見参 賢将の問題集』
配置: 2日目東ト-34a
■同梱内容は大きく3点
□賢将の問題パッチ
チルノ見参に導入して頂く事により、問題を解く事が可能になります
こちらで製作した問題が初期より30問用意しております
□問題製作ツール
これを使う事で、手軽に問題が作れて。作った問題を配布して頂く事も可能になります
□チルノ見参 全音楽集
ゲーム中の全60曲の音楽データが入っております
■上二つはチルノ見参を導入していない環境では起動しませんのでご注意下さい
※『不思議の大冒険 チルノ見参』の拡張パック


サークル名: ノンリニア
頒布作品: ゲーム『だんじょんぷらいむ!』
配置: 2日目西ね-09b 及び 東サ-06b にて委託
だんじょんぷらいむ! はローグライクなランダムダンジョンを駆け抜けるアクションRPG(オリジナル)です。


サークル名: フェイ問班
頒布作品: 同人誌『アスカ見参!! 知識の壺[0]』
配置: 1日目東W10A

アスカ見参の仕様研究本らしい。2冊目だとか。




他にも、ポケダンのイラスト本をだすサークルとかシレンのコスプレする人だとかを発見したけど割愛。今の時代、同人ゲームといえばやっぱ東方なのか。

2012年7月19日木曜日

新作エロ同人ローグライク

精神破壊系ダンジョンRPG「マインドハッカー-お前の心は俺のモノ-」(エロ注意)

数年おきにぽつぽつ出てくる印象がある、国産エローグライク。体験版をやってみたけど、特に言及したいことはない感じ。CGが本命だから必然的にぬるくなるし、操作性はイマイチ。

エロゲとローグライクといえば最近エロゲメーカー合同のキャンペーン企画として、ブラウザゲームを期間限定で遊べたりもした。

エロゲー大戦2! ~エロゲメーカー合同の無料ブラウザゲームイベント再び! 2ヶ月間をメーカー応援する同士と共に戦い抜け!(追記: アカウントを作れば今でも遊べるようだ)

やはり枯れたジャンルなだけあって製作側が扱いやすいのだろう。




2012年6月27日水曜日

モバゲー 『風来のシレン みんなで不思議のダンジョン』が本日終了

2/17開始→4/25終了告知→6/27終了

ローグライクではいっさいないので別に触れなくともいいんだけど、あまりにも早い終了で笑ったので。チュンソフトはレベルファイブの日野社長あたりに土下座して不思議のダンジョンシリーズをプロデュースしてもらったほうがいいんじゃないの。

2012年6月23日土曜日

『Zaga-33』レビュー

プレイ量: クリアまで




もともと今年の7DRL*1で作られたうちのひとつで、7DRLが終わった後もちょくちょく開発が続けられmac版とiOS版もリリースされた。
操作は説明がいらないほどシンプル。管理するリソースをHPとアイテムに限定しランダムな要素も極力廃したことによって、一挙手一投足をどれだけダンジョンに最適化できたかどうかがシビアに結果へ反映され踏破階数となって表れる。プレイの感覚は、不思議のダンジョンシリーズで、アイテムでしのぎながらひたすら階段即おりしているときの気分に近い。 不用意な1歩で招く窮地、倒れてから後悔する物資の出し惜しみ。そんな失敗を何度も繰り返すことで培われていく判断力が乱数の偏りと噛み合って、未踏の深層にスーっと行けたときの気持ちよさと緊張感というローグライクの醍醐味のひとつを、ミニマルな構成にすることで抽出し味わわせてくれる。『Zaga-33』は、『Rogue』から連綿と続くローグライクの本流ともいえるダンジョンサバイバルをより純化したゲームといえるだろう。1ドルかかるけど気軽に遊べる点でiOS版がおすすめ。
iPhone向けのローグライクといえば、『POWDER』や『NetHack』などの有名どころだったり不思議のダンジョンシリーズをインスパイアしたようなものだったりがいくつも出ているけれど、どれもプレイしてみてしっくりこない(数はそんなにこなしていないのでいいのがあったら教えて欲しい)。その1番の原因はタッチ操作とローグライクの相性の悪さで、キーボードやゲームパッドを前提に作られたUIをそのままスマートフォンに持ち込んだ結果、テンポを削がれたプレイを余儀なくされてしまう。その点から『Zaga-33』を見ると、移動とアイテム使用のみに操作が絞られるのと、そもそもテンポが良く進みたい場面が存在しないつくりなので気にならない。スマートフォンにおけるスタンダードが確立されていない現時点においてもっともおすすめなローグライクなのは間違いない。




*1:定期的開催されている1週間でローグライクを作るという企画。今年のゲーム総数は60を越えた。


2012年6月8日金曜日

Kickstarterにてローグライクのプロジェクトが相次いで出資を募りはじめる

相次いで、といっても2つだけ。
1つめは『Cult: Awakening of the Old Ones』。これはジェネレータでまるごと世界を生成して、そこで好きに遊ぶシミュレータ系。公式サイトにBay 12 gamesのリンクがあることからもわかるように『Dwarf fortress』の影響を強く受けている。DFと同じく個人で何年もかけてこつこつ作るスタイルで、しかもまだまだアルファもいいところ。ファンディングするといっても寄付の意味合いが強いのでお金をだすなら応援のつもりでいきましょう。
2つめは『Auro』。『100 Rogues』を作ったDinofarm Gamesのふたりと『Cardinal Quest』( PLAYISMに日本語版もあるよ!)のプログラムを担当したIdo Yehieli氏が共同で作っているスマホ向け。プレイ動画を見てわかる特徴はヘックスを採用しているところ。四角マスと比べて、タッチ操作との相性やら敵に囲まれやすさやら、様々な部分で変わってくるだろうから楽しみ。グラフィックだけ見てもインディーズにあるまじき力のいれようで、正直おもしろいかどうかよりも商業的に成功して欲しいと思う気持ちが強い。

ここからは、Kickstarter自体の話。
『minecraft』の大成功が象徴的なインディーゲーム界の過熱っぷりは自分から見るとバブル感というかハイプな感じがどうも否めなく、ここからだんだん落ち着いていく方向に行くのかなーと思っている。もしもこうした過程で歪みみたいなものできていたとしたら、実際に問題として表出してくるのは先物取引のような面も持つKickstarterなんじゃないかと予想している(自分が知らないだけで、大金が集まったのに頓挫したようなゲームプロジェクトがすでにあったのかも)。まあローグライクに限って言えば、むしろもっと波に乗ってけよといいたいくらいで、景気のいい話はローグライク-ライクなゲームデザインらしい『FTL』が20万ドル!集めたことぐらいだろうか。上の『Auro』はけっこう訴求力ありそうだけど、きっかけがないとねぇ。

[追記]
『Auro』は$14,571、『Cult』は$34,026集めて両方とも無事達成。それにしても、『Auro』に比べて素朴すぎる見た目の『Cult』が倍以上資金を調達するところに、このジャンルを好む人達の嗜好が表れている気がする。
さらに、5大ローグライクにも数えられる『ADOM』がKickstarterではないけどクラウドファンディングをつかって資金集めを開始した。去年あたりからADOM II(JADE)の開発が始まってたらしいけど、今回のファンディングはその2の方でなく、1の方のバージョンアップのためらしい。目標額48,000ドルでかーなりきつい設定に見えるけど1日で10,000ドルを越えていたし、もしかしたら集まるのかもしれない。

2012年4月17日火曜日

ローグライク年表

ローグライク年表(家庭用ゲーム機篇)

こう並べて見てみると、最初にヒットを飛ばしたトルネコを筆頭に原作有りのものが多い。キャラゲーにしやすいのと、(詳しくないけどおそらく)プログラミング的に作りやすいのが要因なんだろうか。
ここ数年、タイトル数が減っているわけではないのに(リメイクされたものも考えたらむしろ多いくらい)、ジャンル全体の元気がないイメージなのはやっぱりチュンソフトがぱっとしないせいだろう。合併やらなんやらで不思議のダンジョンシリーズどころか会社の存続が心配になるけど、金と人手をかけて作られたローグライクが生まれる環境は今のところ日本のゲーム市場しかないので、開拓者であるチュンソフトにはどうにか頑張って欲しい。
はー前回の更新からだいぶたってしまった。思いつきでブログをはじめても習慣にするのはやっぱ難しい。7DRLとか記事に書けそうなネタはあったのにもったない。

2012年3月6日火曜日

『Hack, Slash, Loot』レビュー

プレイ量: 数時間

 最初に種族とクラスを選び(組み合わせは固定)、ダンジョンを潜っていくオーソドックスな迷宮探索型。
 チマチマしたドットのグラフィックだったり、エフェクトだったり細かい所の完成度は高い。操作性が素晴らしく、この手のインディーゲームでは斜め無しの4方向移動も多いが8方向でなおかつhjkl移動を標準装備しているのは嬉しい。ただ操作系がマウスに最適化されており、キーボードで完結しようとするとダッシュがないとかフォーカスした敵を記憶しないとか気になる部分もちょこちょこあるのでこだわりがなければマウス操作をおすすめする。
 全体的な造りの良さとは対照的にゲーム部の印象はかなり悪い。自動回復無しレベル無しインベントリ無し(消費アイテムはその場で使用、装備品はスロットごとに交換)と、シンプルなこと自体は悪くないがプレイヤーの判断する余地があまりにも少なく結果的に単調なプレイになってしまう。バランスも良いとは言い難く、比較的あたりにくい敵の攻撃のダメージはかなり強めで命中の具合でなすすべ無く詰む。
 まっとうに進めるなら20デスでアンロックされるAmazonではじめると、敵を倒すと回復できるdivine属性の弓を持ってスタートできるのでかなり楽になる。運が良いと壁をすり抜けるという反則的な効果の装備を拾えたりエンチャントできたりもするが、倒さない敵キャラが増えていくと劇的に重くなるという意図してるんだかわからない仕様があってままならない。
 おそらく開発者は、アクションのハクスラをローグライクに落とし込むというコンセプトを持っていたのだろうと思うが、もっとやりようはあった。根本的なところ以外は出来の良い惜しいゲーム、といったところか。

2012年2月15日水曜日

リリースラッシュ

バレンタインデーの昨日、ついにDwarf fortressの新バージョン34.01がリリースされた。久しぶりのメジャーアップデートでユーザーコミュニティはかなり盛り上がってるようだけど、ここ最近はDwarf fortress以外のゲームもアップデートが多い傾向にある。2/6にBrogue1.6.12/4にRogue SuviorのAlpha 8.0、来週までにはDCSSの0.10まで控えている。正直プレイしきれないんだけど、それでも更新が全然ないよりは何倍もましだろう。

2012年2月8日水曜日

Kindleで遊べるローグライク




 そろそろ日本上陸、と毎年言われ続けている電子書籍デバイスKindle(今も4月に開始するという噂がある)。入手するなら米のamazonから簡単に直接輸入できるうえ、円高のおかげで割と安く購入できる。自分も去年に新しいモデルが発表された後に、送料込みで1万以下の値段につられてKindle4を買ったけど、英語の小説を読めるわけでもないしちょっと宝の持ち腐れ感はある。
 KindleStoreでは電子書籍だけではなく、ちょっとしたゲームも扱っている。その中の一つが『Castle Dungeon』。見ればわかるとおりたいへん素朴なグラフィックで、厳選された7種類(最後の階層のぞく)の敵が20階層に渡ってローテーションで出てくる。プレイ感はスクリーンショットをじっと見て、こんな感じかな?と想像してもらえればおおむね間違っていない。死んでもその階層に入った時点に戻されるだけなのでクリアできないなんてことはないが、かといってつまらないというわけでもなく、敵の強さと拾える装備のインフレ具合がなかなかちょうど良く感じられ、短いながら結構あそべる。
 E-inkは描画が遅くてアニメーションに向いていないし方向キーもお世辞にも使いやすいとは言えないので、そもそもKindle自体が(fireは別として)ゲームに適したデバイスではないが新しいプラットフォームにローグライクが出ていることに喜びを感じる人なら買ってもいいかもしれない。どうせ3ドルだし。ちなみにアメリカ以外から買えないと表示されるが、適当な住所に設定しておけば問題なく日本から買える。